COLUMN/マーケティング

流れて消える広告と、残り続ける投稿。SNS施策は「保存」で見る

2026年9月25日 ・ 約5分で読めます ・ 文:山田 昌平(代表取締役 CEO)

この記事の要点

  • 広告は止めた瞬間に止まる。投稿は検索・保存から見られ続ける
  • 見るべきは「いいね」より「保存」。あとで買うための印だから
  • 人選はフォロワー数ではなく、保存されるインフルエンサーかどうかで決める

SNSの施策を振り返るとき、多くの会社が「いいね」の数を見ます。分かりやすい数字ですが、それだけでは施策の本当の価値を見誤ります。大切なのは、その投稿が明日以降も見られ続けるかどうかです。

見られた回数(累計ではなく、その時点) 時間 広告:止めると、ゼロに戻る 投稿:検索や保存から、見られ続ける 出稿の終了
概念図です。投稿の伸び方は、インフルエンサーや商品によって変わります。

広告は「借りている」、投稿は「残る」

広告は、お金を払っている間だけ人の目に触れます。出すのをやめた瞬間に、見られる回数はほぼゼロに戻ります。いわば、人の目に触れる場所を借りている状態です。

一方、信頼されるインフルエンサーの投稿は、公開した後も検索やおすすめ、保存したリストから繰り返し見られます。うまく育った投稿は、半年、一年と経ってからも新しいお客様を連れてきます。施策が終わった後に「残る」のが、投稿の強みです。

見るべき数字は「保存」

「いいね」は、その場の気持ちの表れです。対して「保存」は、あとでもう一度見るための印です。買うかどうか迷っている人、比べてから決めたい人が保存します。保存が多い投稿ほど、購入の検討に近い人に届いていると考えられます。

当社が支援した生活雑貨の事例でも、8か月の施策を通じて、保存の数がいいねの数を上回りました。「あとで買う」ための保存が積み上がった結果です。

人選は、フォロワー数で決めない

フォロワーが多いインフルエンサーを選べば、たくさんの人に届くように思えます。ところが、読者と商品の相性が合わなければ、見られても保存はされません。当社は、過去の投稿がどれだけ保存されているか、読者の暮らしが商品と近いかでインフルエンサーを選びます。

振り返りは毎月、翌月の人選に返す

どの投稿が、なぜ保存されたのか。これを毎月振り返り、翌月の人選や投稿の切り口に反映します。一度の施策で終わらせず、積み上げるほど精度が上がる仕組みにすることで、SNS施策は「使い切りの費用」から「残る資産」に変わっていきます。

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